2010-09-30

塗りフェチまだまだ塗ってます。+今後の床と床下のお手入れ

2Fのウォルナットの複合フローリングに塗ったリボスのアルドボス(透明)が余ったので、カルデットを塗った洗面所の床やキッチンカウンターにまたこれを上塗りしている。水跳ねが心配なのはもちろんなんだけど、ホンネは塗り作業をもっとしたいから。コテ使いだってやっと何とかできるようになったのに、もう塗るところが無いなんて本当に残念だ。

これから先も、この塗りフェチ気分を持ち続けることはできるだろうか? ムク材のフローリングには、年に1度程度はワックスがけが必要らしい。(うちは二人ぐらしなので、1年半に1回くらいで勘弁してもらおうというのがホンネ) 特に水回りには頻繁にオイルワックスを塗った方がいいとY建築士に申し渡されている。Y建築士が手掛けた別の家は、新築後の3年間で一度もワックスがけをしなかったので、床がケバ立ってしまったのだと本当に悔しそうに言う。ムクのフローリング材がいいと強烈に勧めてくれたのはY建築士だけど、1年に1回はワックスがけが必要だなんて決める時に言ってくれたっけな? Y建築士、うちにも時々床の状態をチェックしに来るだろうか。ついでにワックス掛けてくれないかしらね。
メンテナンスの時のための、覚え書き。床に塗料を塗る刷毛は、このナミナミマークのINNOVAの70ミリタイプがよかった。刷毛をつけておく薄め液も忘れずに買った方がいい。あとは、拭き取り用に大量のウエスが必要ね。

ついでの覚え書き。このフローリングのフタは、1Fの床の通風口についているもの。新築してしばらくは床下のヒバオイルの防蟻材の匂いが上がってこないように、閉めっぱなしにしておいた方がいいと言われている。梅雨が明けた頃には、床下の湿気を逃がすために、ここを開けて床下換気扇を回した方がいいとも。そんなこと今言われたって、すぐ忘れちゃうよねえ。だからここに書いておきまする。

Innovaのハケを楽天で見る
リボスのアルドボスを楽天で見る

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-29

引越しはTVチャンピオン(2位)に!

さて、週末にパッキングをして5日後にまた引越しだ。まったく面倒だ。でもこれをしなくては新居に住めない。前の家から出る時は、けっこうな数の引越し屋さんにコンタクトをして時間を取られて大変だった。某社の営業マン氏には今すぐ決めてくれと粘られて、ちょっぴり怖い思いをしたりもした。(ハンサム君だったけどね、それだけにすご味があった) でももう2回目なので、今回は前に頼んだところと、ウェブサイト:利用してよかった引越業者は?の1位のところにだけ声をかけた。先に来たヤサカ引越センターが出してくれた見積もりの金額を、あとから来たハート引越センターに伝えたら、同じ金額にしてくれたのでこちらに決めた。1度目の時にとても印象が良かったリーダーを、なるべく手配できるようにしてくれるというし。

引越し会社への満足度は、当日どんな作業担当が来てくれるかによると思う。前の時のリーダーは、若くて小柄なのに見事なリーダーシップと技術を持っていてとても良かった。そう営業の人に言ったら、そのリーダーは、TVチャンピオンの引越し王選手権の時に会社代表としてTV出演した3人の中のひとりだったそうだ。
そんな人に当たったとは幸運だったんだろう。次も彼が来てくれるかどうかはわからないけど、今度は荷物も少ないし、引越し元より引越し先のほうが広いし、まあ何とかなるでしょう! 仮住まいへの引越しの時は、荷物が部屋に収まりきらなくて、最初の夜はマジで段ボールに寄りかかって立って寝るのかと思っちゃったよ! 今となれば懐かしい思い出です。
見積もりに来た営業マン氏がさっそく段ボールを置いて行った。うまい方法だね。だけど、狭い狭い仮住まいの部屋が、これだけでいっぱいになっちゃったよ! これを広げて荷造りなんてできるんだろうか。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-28

完了検査、12分で終了っ 「よくできました」のお墨付き!!

ハウスクリーニングも完了して、事前の打ち合わせも済ませて準備万端。いよいよ完了検査となった。Y建築士とM社長の想定問答のやりとりや、事前の準備ぶりを見れば、いかにこの検査が緊張感をもって迎えられるものかがよくわかる。
そんな場所に私がいて、ヘンなこと言って墓穴を掘ったらいけないのではと思ったんだけどね(そういうことよくあるし)。何か質問が出た時に施主が居て、確約してくれれば話がスムーズに運ぶとM社長が言うので、同席することにした。わーい、わーい。私だけはひとりニコニコ。緊張の面持ちのM社長とY建築士。
審査風景をこっそり撮影 みなさんチャンと真剣にやってますとも
やってきた検査官は、さーっと見て回り、数点確認事項はあったけれども施主もいることだしと完了を承認してくれた。しかも「よくできてますね」とのお言葉まで。設計士・工務店・施主と揃ったところで聞くその言葉がどんなに嬉しかったことか。
「たった12分で済んじゃった!」とM社長。こんな所とか、あんな点とか、色々工夫してるのに見てくれなかったのは悔しいと冗談まじりで言っていたけど、ホンネかもね。

多少の照明関係の設置は残っているけど、内装はほぼ完了した。あとは外構だ。金曜日の午後と月曜日はGも休暇を取れるので、金曜日に引き渡しとなった。土日にパッキングして、来週の月曜日に引越しだ! 毎日見に来て、毎週末どこかを塗っていたわが家だけれども、本当にそれが終わってしまい、ここで暮らすことになるのだなんて、なんだか信じられない。 

でも感傷に浸ってなどいられないのだ。引越し屋さんとのやり取り、余りにおざなりだった仕事の片付け、不義理し倒していたお付き合い関係、登記などの手続きがどっさりある。床や建具の枠だって、もうちょっと塗り足したいし、下地がハゲて見える塗り壁も発見したから、塗り重ねなくっちゃ! 家のことだけやっていられたらどんなに幸せかと思うけど、これから先ちょこちょこと色々やっていこうと思えばそれも楽しみになる。

とにかく、もうひと踏ん張りだー♪

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-26

とりあえず、カンパーイ。建築完了検査前の作業終了

今までの週末の現場作業では、昼はトイレと昼食を兼ねていったん仮住まいのアパートに戻っていたんだけれどね。もうトイレが使えるので本日の作業はお弁当持参。昼は現場の階段に座り込んでおにぎりを食べ、合い間合い間に皆さん用にと置いてあるお菓子をつまみ食いしながら作業した。
最終作業ではこんな狭い隙間の塗りも行った
2Fに敷いたアメリカンウォルナットの複合フローリングに、
透明塗料のリボスのアルドボスを塗る
ナラ無垢にカルデットで着色したのとはまた違う趣の良さが出た
建具のふちはカルデットで着色。戸板は重いので運ぶのが大変だった
庭木もまた植え替えて固めて配置。スカスカ感が無くなっていい感じ
せっかくコテにも慣れたのに、もう終了とは名残惜しいね
斜めの壁だってもうへっちゃらなのにね
壁塗り、床塗り、枠塗りといった作業を次から次へとこなし、朝から晩までこもりっきりで、気が付いたら雨が降っていた。仮住まいのアパートに戻ったら、朝干して出た洗濯物がビシャビシャにぬれていたよ。トホホ
さーてこれで作業終了だっ(さみしいねえ。)特別に、安いビール風飲料ではなく、安いスパークリングワインで乾杯だ♪ つまみはうす揚げをさっとあぶったもの。(ありあわせです)
次は新居でカンパイかな。その時はこんな100円ショップのグラスではなく、M工務店に預かってもらっているリーデルでできるかな。何せ仮住まいは狭いので、小ぶりで頑丈なグラスでないとすぐにあちこちにぶつけて割れてしまうので、危なくて使えなかったのだ。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←もうすぐ全工程完了です。クリックして応援してね。

2010-09-25

時間単位で充実! 家づくりファイナルステージ

来週火曜日の建築確認検査までに、電気も水道もガスも全部通って人が住める状態にしておかなくてはならない。
 電気が配線され、ガスが通った。水道も使えるようになった。 もう3階の壁に塗る珪藻土を練る水を、玄関脇の水道栓から3階までバケツに汲んであげなくてもいいのだ。ひと坪強の面積を塗る珪藻土を練るのに5リットル弱の水が要る。それ以外もコテを洗ったりするのに別のバケツにいっぱい水を汲んで置いておく必要がある。この水あげ作業がけっこう大変だったよ。でももうしなくてもいいのだ。水道が通るってなんてありがたい…。

大工さんが作ってくれた台にステンレスのシンクとレンジ台を置いただけのシンプルなシステムキッチンが全貌を現した。扉は付けないので、下からお鍋やボウルを自由に取り出すことができる。扉をつけないのは思い切った決断だったけど、前の家で3カ月ほどキッチンの扉を外して使う実験をして納得済み。新しい家の新しいキッチンでどう効果が出るか、楽しみだ。もちろん、水栓やレンジ台は前から使っていたものを再利用する。M工務店が預かっていてくれたキッチンの水栓とレンジ台が今日ついた。半年ぶりの再会だ。またよろしくね!
 
便器も設置。3階のトイレはムフフのピンク色だよ♪ プライベートな場所だからこれくらい遊んでもいいでしょう、と思ったけど、来る人みんなに、ぜったいここまで見せちゃうだろうな。壁の「超・味仕上げ」に加えて、我が家で唯一のピンク色が便器なんてステキでしょ? 笑っていただきましょう。

月曜日には検査に備えてクリーニングが入るので、設備も電気も工事の人たちは夜遅くまで施工を頑張ってくれた。現場監督も階段の手すりをつけたり物干し台をつけたり、便器のリモコンを壁に付けてくれたり大忙し。
そして明日は私たちだけで壁や床や建具の最後の塗り作業だ。月曜日の朝にはすべての養生が外されてしまうので、それまでにできなかった塗りは養生からし直さなくてはならない。それは面倒なので、がんばって明日中に全部仕上げるぞっ!

↓応援してね。クリックしてくださいませ。
にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ

2010-09-23

棟梁IKEAを設置。壁は「超・味仕上げ」ってことで許してー。

今までうちに出入りする職人さんたちは、申し送りでこの現場は施主が自分で塗っていると伝えられるらしく、みんなどれどれと私たちの素人塗りの3階の壁を見に来て、色々なアドバイスやら励ましやらを笑いながらくれたけど、棟梁は辛辣だった!
棟梁は木工事パートが終わってからしばらくご無沙汰だったんだけど、今日久しぶりに洗面台や階段の手すりをつけに来てくれた。久しぶりーと喜ぶ私たちに、洗面台をつける3Fのトイレの壁が「曲がっている」と指摘。洗面台をぴったり壁に寄せてはつけられないからね、と言われてしまった。
私たちが塗った壁はコテ跡がでこぼこに盛り上がっているからね。私から見えれば「旅行で行ったイタリアの安ーいカフェのトイレみたいな雰囲気(=明らかに素人塗り)」が出ているかなと、わりと気に入っていたんだけれど。棟梁にとっては、こんなでこぼこの壁にどうやって「まっすぐ」つけるんだーってことになるみたい。

でも結局は、私から見ればすごくいい感じに3Fの洗面台は設置された。棟梁、でこぼこの壁にまっつぐ洗面台付けるの上手じゃないの!!!(まじめなイケメン棟梁には恐れ多くて直接そんなこと言えませんが)
 しかも、IKEAから買ってきたミラーキャビネットも一緒に付けてくれた。
IKEAのキャビネットと超味仕上げの壁
IKEAのミラーキャビネットをつけたいと言った時、工務店のM社長は品質がどうかなあとずいぶん気にしていたので、これはもう、施主支給+施主責任施工(要するに自分でつける)ってことになるのかなと思っていたんだけどね。何のことは無い、私たちが買ってきて置いておいたミラーキャビネットを、棟梁はさっさとつけてくれたよ。

聞いたら棟梁自身がIKEAによく行って買い物しているんだって。なあんだ、高級メーカー品や自作のものばかりじゃなくって、IKEAにも慣れているのね。大工さんも自宅で使うIKEA製品とか何とか広告したら、売れ行き上がるんじゃないの?イケアさん。この棟梁、イケメンだよー。CM映えしそう。


にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-22

平日だって現場入りびたり&空調服の評判

今日はもう朝から夜まで現場にいた。平日では初めてだ。もちろん仕事はそっちのけ夜やって。だって、完成に向けて突っ走る現場に居られる時なんて、今しか無いじゃない。建具を塗ったり、壁を塗ったり、外構を整地したりと、次から次へとすることも出てくる。

建具を塗るにしても壁を塗るにしても、プロが居る時に時おり教わりながらやるのと、自分でこんなもんかなと適当にやるのでは、その後の効率がまったく違う。住み始めて汚れたり壊れたりした時の直し方だって教えてもらえる。すごく貴重な機会だ。

空調服運転中
しかし、今日は暑かった。空調服(⇒前のブログポスト「熱中症対策に空調服」はこちら)を着ていても、顔といわずカラダといわず、全身に汗が噴き出てくる。うちは仮設トイレが置けない超狭小地なので、近くの公園のトイレに行かずに済むのはありがたいんだけど、塗材にまで汗が落ちるのには参った。

大工さんや左官さんや建具士さんなどなど、色々な人がこの空調服に目をとめて、おもしろがってくれたけど、自分も着てみようと言い出すプロフェッショナルはいなかったな。彼らは彼らなりの暑さ対策法をもうすでに身につけているからだろうか。それとも暑い中での作業に慣れているのかな。
うちの前で下水道工事をしているときには、工事の人までが私のそばにやってきて、そのシャツはクーラー付きなのですか?と聞いた。「扇風機つきなんですよ」と言ったら、なあんだという顔をした。炎天下の下水道工事なんて、それこそクーラーの付いた服でも着ないと涼しいなんて感じられないだろうねえ。でも、扇風機付きの空調服でも、けっこう役に立つよ。猛暑日続きの中、塗装作業をやり続けることができたからね。
空調服をアマゾンで見る
空調服を楽天で見る

ところで、今建具の塗りをやっているんだけど、枠にスプルスを使っているのがあって、塗料の吸い込みが悪くて困っている。カルデットとスプルスの相性が悪いのか、スプルスは元々塗装に向かないのか。建具のTさんはスプルスを塗るのは難しいよと言ってくれたんだけど、見事にそうなってしまった。
いい解決法はないものか。ネットでいろいろ探しているんだけど、なかなか見つからない。
見つけたもの覚え書き
こっちの塗料がよかった? メルドスハードオイル
http://www.ohhashi.net/shop/livos/meldos.html
楽器の塗り方 スプルスの塗りの大変さがよくわかる
http://www.nlinoxin.co.jp/sub11.htm

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-21

ノンアルコールビールで乾杯! 植木の埋め戻し

先週の予定が雨で延期になっていたんだけど、今日やっと家の周りに土が入ることになった。私はもう朝からそわそわ。隣の一段高いマンションの敷地内に置かせてもらっていた植木を下ろして、埋め直すことができるからね。
前の家での緑化 まるでジャングル

取り壊しの前、前の家の庭に所狭しと植わっていたボケやノウセンカズラ、ゆずをスコップで掘り出すのは本当に大変だった。掘り出した根元を土と一緒に麻袋に入れ、麻ひもでぐるぐる巻きにして隣の敷地に置かせてもらい、1-2日おきにうちの現場からホースで水をかけて、様子を見守っていた。ボケは梅雨のころまでは新しい芽が出たりしていたんだけど、ゆずはあっという間に葉が落ちて、枯れ木のようになってしまった。(枯れ木とは認めたくない…)。唯一元気だったのはノウセンカズラ。元々根が余り張らない性質らしく、マンション側の金木犀に寄りかかりながらも、花まで咲かせたのにはビックリした。
そんな植木たちをやっと手元に呼び戻すことができるのだ!

マンションの管理人さんが我が家側に面した非常口を開けてくれて、土を運んできてくれた外構屋さんが植木を下ろしてくれた。外構屋さんは、埋めるのまで一緒にやってくれた。「植栽もやるんですか?」と聞いたら、「まあ、頼まれればね」と笑って言っていた。金髪で左耳に4つ、右耳にひとつピアスをつけた、ナイスなおじさんだ。
もう9月下旬だと言うのに強烈な日差しが照りつける中の作業だったので、汗びっしょり。だからノンアルコールビールを保冷バックにたくさん詰めて持って行って、3時の休憩のときに配ったよ。。缶コーヒーとかどら焼とかお煎餅とかドーナッツとか、今までいろんなものを持って行ったけど、このノンアルコールビールは好評だった部類に入った気がする。見るのも飲むのも初めてっていう人が多かったみたいで、少なくとも話題の提供にはなった。みんな車で来てるし、本当に大丈夫なの?と言って飲まない人もいたけど。

しかし…。
久しぶりに間近で見た植木たちは、猛暑にやられて見事に元気が無くなっていた。花が咲いていたので安心だと思っていたノウセンカズラも、3階を越えて屋根まで届いていた幹が途中から折れて、やっと2階に届くくらいになってしまった…。またいつか3階まで盛り返してくれるんだろうか。
左がノウセンカズラ、右が丸はげのゆず
 ノウセンカズラは補助金を申請している壁面緑化の中心的な担い手だ。ボケもゆずも生垣緑化の判定対象にするので、生きていてくれなくては困るのだ。緑化の審査に来る区役所の人には、この木はみんな来春には元気になると言い張るつもり。だってそう信じているもん。がんばれ、植木ちゃんたち。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←クリックして、応援してね。

2010-09-20

私たちも混ぜてほしー♪ 超狭小住宅を超狭小スペースで仕上げ

昨日の日曜日は誰も現場に来ない中、1Fの床の塗装をGと私で仕上げる。シーンとした家の中での作業は、さみしかったよ。
カルデットローズウッド2回塗装後のナラ無垢材
今日の月曜日も祝日でお休みのはずが、建具屋さんも、左官さんも、電気工事屋さんも、納期に間に合わせるために、来てくれた。それぞれどこの階で作業をするかを決めて、1F、2F、3Fに入る。
ということは、私たちの居場所がないってことだ。この3連休に床も壁も完成させちゃおうと張り切っていたけれど、壁を塗るとなると建具屋さんや電気工事屋さんの邪魔になる。建具の棚や扉を出来た順に塗っていくくらいしかすることが無い! しかも塗る作業をする場所も無い!

仕方なく階段下収納の一畳弱のスペースにもぐりこんで、戸板に塗料を塗ったりしていたよ。これぞ超狭小住宅の超狭小スペースでの塗り作業だね。
ここなら誰の邪魔にもならないでしょ♪


隣では建具のT氏が作業。 日本では元々、木ほんらいの色を建具に使って、色の経年変化もそのまま受け入れるような文化だという話など、おもしろかった。何にでも色を塗りたくっている私たちにちょっと驚いたかな。
長い間手すりが無くて、開口部の上を塗るときなんか脚立ごと落ちそうでちょっと怖かったベランダに、手すりがついた。しかし、狭いね。敷地境界線ギリギリのうちのベランダは。

手すりがついて、戸がついて、壁が塗られて、どんどん家らしくなってくるうちの変化を間近に見ていられるのは嬉しい限りなんだけど、もうすぐ皆さんともお別れで、みんな次の現場に当たり前のように移って行くんだなあと思うと、ちょっとせつないよ。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-18

壁塗り&あい間に打合せ+残業で床塗りでヘトヘト

10日後に予定されている建築完了検査に向けて、左官さん、建具屋さん、外構屋さん、電気工事屋さん、水道工事屋さん…と色々な人たちがうちの狭い現場の中と外に入り乱れている。
そんな中、私たちも朝から3Fの壁塗り作業を行う。G(夫)は、先週末に現場監督と一緒に収納の壁をちょこっと練習して以来の参加だったけど、私とRちゃんとO氏の仕事ぶりに驚いていたけれど、私の指導のもと頑張ったよ。

下地塗りを終わらせて、珪藻土の本塗りに入った時には、本職の左官のK氏とI氏が付きっきりで指導してくれた。私たちが本塗りをするとどうしても下地が透けて黒く見えちゃったりするのがとっても心配なご様子。本塗りも一度薄く塗って、それからもう一度重ねて塗った方がいいねというありがたいアドバイスを頂いた。

その合い間に、建具の取っ手の位置をどうするかとか、外構の水道栓をどこに付けるかとか、キッチンのコンセントの位置はどの辺にするかとか、呼ばれる。
「壁塗りに集中したいんだから、適当に決めてくださいー」とも言えず(言いたかったけど)、握っていたコテとコテ板をいったん置いて、下に降りたり外で水道栓の位置を決めたり。真剣に作業してくださる皆さんに交じってあーだこーだとやっていると、ああーこうやって家がどんどんできていくんだなあと実感できた。

左官K氏は、1Fと2Fの壁の仕上げ塗りをどんな模様で行うか決める為に、何パターンか実演して見せてくれた。その技は圧巻でしたよ。
洗面所の棚下の、小さなスペースをまず漆喰で薄塗り。しゃーしゃーしゃーとあっという間に塗ってしまったその早さにビックリ。そして、その上にまたコテで漆喰を乗せながら、横一直線にしたり、所どころ切れ目を入れる模様にしたり、渦巻のようにしたり、色々な模様を描いていく。
私としては、私たちには絶対できない「壁紙を貼ったようなぴったりした塗り方」がいいんじゃないかと思ったけど、けっきょくはベテランのI氏のご推薦の「なしめ塗り」になった。横にすーっとコテで模様を描く塗り方だ。「これなら3Fの塗り方にもちょっと似るかもしれないからね」って、似なくていいんだってば! 私たちはわざとコテあと付けているわけじゃあないし…。

夕方になって、皆さんが引き揚げた後は、私たちだけで1Fの床塗りだ。床塗りはどうしても他に人が入らない時にしなくてはならないので、土曜日の夜に1回目の塗り、日曜日に2回目をしなくてはならない…。昼間の壁塗りや打合せでけっこう疲れていたけれど、場所を空けて養生を外し、床をきれいにむき出しにしてくれた皆さんの恩に報いるためにも、残業の床塗りも頑張ったよ。
終わったのは夜8時だったので、今日は12時間くらい現場で作業していたことになる。お盆以来毎週末行っている自分塗り作業の中で、一番長かった一日だった。
明日中に、床の2度目塗りを仕上げて、洗面台や便器を入れるために3Fの洗面所の壁も仕上げなくてはならない。スケジュール通り事を運ぶために、納期を守るって大変だあ。こうやって現場は動いているんだなあとわかるので、塗りだけでも家づくりの作業に参加できて、本当に良かったと思っているよ。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-16

寝ても覚めてもコテ、コテ、コテ!

壁塗りしてますとも。もう時間があると飛んで行って壁材をネリネリしてコテコテと塗る。でもこの作業は、なるべくまとまった時間があるときに一貫してするのがいいね。塗材(とくに石膏プラスター)は、どんどん固まっていくので、作業が終わるごとに道具を水洗いして残った塗材を洗い流さなくてはならない。作業時間が細切れだと、準備と後片づけだけで時間が過ぎてしまって、塗る時間が無くなってしまう!
脚立2台で組んだ足場から、鴨居の上のスペースも塗ったよ!

いやーもう、下の階で作業している左官のKさんには頼りっぱなしです。塗り方でわからないところがあるとすり寄って行って聞く。教えてほしいから聞いているのに、左官Kさんは上がってきてやってくれちゃうんだよね…。嬉し申し訳なくて頭が下がります。
壁と窓枠の2cmくらいのすきまが指で塗ってみても上手くいかなくって聞いたら、幅1cmくらいのミニ小手を使って、きれいに塗ってくださった。ここが自分塗りの3Fで一番きれいに仕上がったところになった。
左側の壁と右側の窓枠の間の2cmのすきま

私(たち)が塗っている3Fと、プロが塗る下の階の壁は出来が違うので、部屋の雰囲気までもが違って感じられる。階が違うだけなのにまるで別々の家のようだ。
もともと3Fはお客さんも来ない場所なので、なるべく安く上げようと壁の自分塗りを選択したんだけど、けっきょくお客さんが来たら、プロ仕上げと私たち仕上げがどんなに違うかを見せたくなっちゃって、みんなを3Fにあげてウケを取るんだろうなあ…。
Rちゃんが左隅と右上 O氏が下、私が左上を塗った記念すべき壁
まだらなのは日を置いて塗っているから。乾くと白くなる。

ところで、私たちが左官塗りに使っているコテや他の道具は、全部E現場監督が揃えてくれたものだ。大小さまざまなコテに加えて、隅っこや端っ子を塗る変わった形をしたコテまである。
ズラリと並んだそのコテを見て左官K氏が、すごくいい道具だと驚いていた。自分じゃあとっても買えないような高級品なんだって。その割には使いこなせていないんだけどね。色々試してみたけど、結局私が使っているのは、先がとんがったタイプの、厚さ0.3ミリの薄くて軽いコテひとつです。
色々な形とサイズのコテ 使いこなせてないけど…

とつぜん涼しくなっちゃって、いよいよ秋!だね。私が何に秋を感じるかというと、ウォッシュレットに座って「冷たーい」と思った時だな。(真夏暑かったので、暖房便座は切っていた)
屋外の水道水でコテやバケツを洗いながら、この作業は冬は大変だなと思った。うちの自分塗り作業は猛暑の中でだったけど、水の冷たさに震えること無くできたことを喜ぶべきなんだろうな。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-14

助っ人現る! コテ作業の行く手に光が…。

フリーランス仲間のRちゃんとO氏が助っ人に来てくれた! 朝一番で現場に入って、養生と下地処理をしておいた3Fの壁を、コテでコテコテと塗ってくれたよ。ありがとうー。

頼ったのはこの二人にだけではない。実は下の階で作業をしていた本物の左官さんにも思いっきり頼ってしまった…。先週末現場監督に手取り足とり教えてもらったはずなのに、石膏プラスターがどうしても上手に練れない。「うわーん」と泣きつく私に、左官さんはどれどれと一緒に3階まで上がきてくれて、水が多すぎだと石膏をどしゃどしゃとバケツに投入。きれいに練ってくれた。うまく練れなかったのは水と石膏の比率を逆にしていたからだと判明したので、その後はうまく行ったんだけど、それからも左官さんはたびたび3Fまで様子見に上がってきて、コテの動かし方など実際にやって見せてくれたりもした。ああ、左官さん…。ほんとうに、ありがとうございました。
 

助っ人二人も、最初は遠慮がちだったコテさばきもどんどん上手になった。私は、ペースがぐんぐん上がっていく二人のために塗り材を練り、コテ板にお代りを乗せたりするのに大忙し。何より、次の予定のぎりぎりまでおもしろがってやってくれたのが嬉しかった。
お二人はもちろん、ランチとノンアルコールビールでおもてなし。今日のメニューは、「タコと野菜とペンネのサラダ」にセサミブレッドを添えたもの。G(うちの板さん)が昨日の夜遅くに帰宅後に作ってくれた。このペンネのサラダは、カリフラワーが入っているとすごく美味しいので、この野菜高騰のおりではあるが、もちろん入れましたとも。探しまわって三軒目のスーパーでやっと見つけたカリフラワーは、ナントひと房580円もしたけどね!


ひと部屋の半分くらいがほぼ完成。あとは私が時間をみつけて行って塗る。ひとりだと孤独だなー。

最初はどうなる事かと思ったけど、だんだん上手になったよねーなど、言い合いながら下の階に下りて、びっくり。左官さんが一部の壁の下塗りを仕上げていて、そのきれいなことと言ったら! まるで、壁紙を貼ったみたいにぴたーっと均一におさまっていて、まだ下地なのに、輝かんばかり。


プロはすごいなあー、とほれぼれと見惚れてしまった。このすごさが身をもって理解できるようになっただけでも、3Fを自分で塗ってよかったと思う。(ことにする)
まったく自信が持てなかった私自身のコテ技はどうなったかというと、みんなでワイワイ、「ここが難しいよねー」とか「こう動かした方がいい」とか言い合っているうちに、なんとなく出来るようになってきた気がする。再来週予定の建築検査までに3Fの壁塗りが完了するか不安だったけど、何とかなる!と持ち前の超楽観主義も復活した。なるべく時間をみつけて行って、コテ塗りがんばるぞー。


にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-12

キッチンにたっぷりヌリヌリ

コテを使う壁塗り作業にはだいぶへこんだけれど(⇒詳細はこちら)、ハケを使う塗料塗りならもうずうっとやってきている。今週末はついに、テレビ台やキッチンカウンター、洗面所の棚などの作りつけの家具の塗装を行った。家具を塗るってことは、もうすぐ住めるってことでしょう? もう、張り切りましたとも。
塗装前のキッチン できたてのほやほや

塗装後
天板の裏も、棚板も背板も、塗装屋さんなら塗らないかもしれない、扉をつける予定の内側も、手が届くところはぜーんぶ塗料を塗った。どうせこんな所、見えないでしょ~? 収納に顔を突っ込んで、天面を見上げる人なんていないって! とは思いつつ、せっかく作ってもらった家具だからね。もう愛着たっぷり。ヌリヌリ塗りまくりでした。

おかげで超狭小住宅の我が家のはずなのに、建具や窓枠と10平米程度の床、半坪の洗面所の床、プラス今週末作業したテレビ台やキッチンカウンター、洗面所の棚に塗るだけで、10L のカルデット(=2.5リッター缶4缶)を使ってしまった。この塗料、ひと缶11000円もするのよ。(←うちの仕入れ価格の場合ね)と言ったら、G(塗りの相棒)が驚いていた。今まで値段なんて無いものと思って塗りたくっていたのかしら???

使用塗料のリボスのカルデットは、自然塗料だとうたっているだけあって、匂いがけっこういい。(私は好き) 伸びがいいので塗りやすいし、最初から薄く上手に塗れば、よけいなところまで塗ってもこんなに使うことは無かったかもしれない。最初はたっぷり塗料を乗せたら色が濃くついて、カッコ良くなるかな、なんて思ったりしてたもので。でも結局、材が吸う塗料の量は、たっぷり塗ろうが薄く塗ろうが同じくらいなので、たっぷり塗ったら塗っただけたっぷり拭き取らねばならないのよね。そのことがわかったのが、だいぶ塗りこんでからだったんだけど。

昨日打ちのめされた壁塗りも、何回かやっているうちにうまく塗れるようになるんだろうか。塗料塗りを語るように、コテ使いのコツを語れるようになるんだろうか…。なってみせますとも、がんばるわ♪

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。

2010-09-11

壁塗りに自信喪失…

費用を安く抑えるのなら、壁は塗りではなくクロス貼りにすべきというのはわかっていたんだけど、私は「自分で塗って費用を抑える」という方法を取った。仕事場にする1FとLDKの2Fはプロに頼むけれども、寝室にする3Fは自分で塗るんでいいじゃない。クロス貼りよりずっと気持ちよく過ごせるはず。

M工務店は、下地まではプロに頼んだ方がいいという。下地には手間がかかるし、きちんと下地ができていない壁は、何を塗ってもどう塗ってもきれいに仕上がらないという。でも出てきた見積もりは「下地だけ」でも結構なお値段だ。なので私は、下地も自分でやってみたいと言ってしまった。友達のRちゃんがコテづかいが得意なので、一緒にやってくれると言うし。(マスキングや下地処理はやっておいてねという条件付きだけど)。何とかなるんじゃないの~?
というわけで、昨日今日は現場監督が付きっきりで壁塗りを指導してくれた。壁塗りは以下の4つの工程となる。
1、周囲のマスキング
塗料塗りと違って、マスキングテープを2mm浮かせて貼る。下地を塗ったら一度はがして、さらに2mm浮かせて上塗り用のマスキングテープを貼る、などけっこう手順が複雑だ。
2、石膏ボードのつなぎ目をふさぐ
メッシュのテープをスプレーのりではりつけるだけなので、これはけっこう簡単。作業量は多いけどね。
3、下地を塗る
せっこうプラスター1に対し、水を5の割合でミキサーで混ぜるくらいが、柔らかくてちょうどよい感じ。(混ぜる時は水が先です。念のため)。 
4、珪藻土を塗る
説明書きの通りに水とボンドとカラー材をミキサーで混ぜて、10分ほど寝かせてから塗る。
初めて使うコテは、ちっとも思う通りに動いてくれなくって、ぜんぜんうまく行かなかった! とくに石膏プラスターは伸びなくて、もたもたしているうちにどんどん固まってくるし、もう泣きたくなるくらい。なのに、私がコテでなすりつけたデコボコの上を、現場監督がすーとなでると、魔法のように隅までぴったりとなるんだよね…なんで…??

現場監督はモルタルは時々塗るけど、壁塗りは初めてだと言う。普段は左官さんの仕事を見ているだけだって、そりゃそうだ。それなのに、なんでこんなに上手にできるの!!? やっぱり…、持って生まれた才能の違いか…、こんなんで3Fの寝室はちゃんと使えるようになるのか…、その前に、この家にちゃんと住めるようになるのかしら…(塗らないと建築完了検査に通らない)。
左がG 真中がカントク 右が私が塗った壁
3人で並んで壁に向かって、わーとかギャーとか言いながら壁を塗るのは楽しかったけどね。試しに塗った階段下収納の小さな一面だけでヘトヘトになったよ。超狭小住宅だから3Fは7坪弱しかないけれど、私には7坪の塗りは膨大だ。しかも天井は高くて、北側の壁は急傾斜だ。Rちゃんは本当に来てくれて、華麗なコテさばきを見せてくれるのだろうか? 養生とつなぎ目ふさぎはちゃんとやっておくから、Rちゃん、助けてー。(結局いつもの人頼みの私)



にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←狭小住宅建築中の他の皆さんのブログ。うちより狭い所もあって、とっても参考になる。