イギリス人のマーチンにだってできるんだから(マーチンの障子はこちら)、もしかしたら私にだって障子の自作は可能かしら?とちょっと思ったんだけどね。
工務店のM社長や建具屋さんと色々話をしてあきらめた。
だって、障子はそれぞれの鴨居と敷居に合わせて作る、テイラーメイドだっていうんだからね。
がたつきなく入るように微妙な調整が必要だと聞けば、素人にはとても無理とわかる。棚だってまっすぐ吊れないのに。
古道具屋で見つけた古い障子をはめてくれという話はよくあるけど、その障子に合わせて周りの枠を作らなくてはならない。古い障子はたいてい歪んでいるし、そんなの無理、と理解してもらうのがとても大変なんだとも聞いた。う、私たちのことかしら?
そういう訳で、障子の自作はあきらめ、建具屋さんに頼みました。障子紙だけ自分たちで貼る事にしてね。
ベランダに通じる大きな戸の障子は希望通り上げ下げ障子にしてもらった。こちらは下が開くので、隣のマンションの高層階からの視界を遮りつつ、きれいな植込みの緑はよく見えるようになっている。
3階の南側は坂に面して視界が開けているので、上が開くようにしてもらった。半分開けたまま眠れば、朝日が寝室に差し込んでぱっちりと目が覚めます。
明かり取りのはめ殺しの窓にも、サイズに合わせて障子を付けた。和風の家具を置けばなかなかいい雰囲気だ。
一番小さいのがこれ。1セット6000円。上げ下げ障子が一番高くて1セット5万6千円だった。
紙は自分たちで貼ったので、紙貼り代5万8千円が値引きされた。嬉しかった♪
すごくいいカーテンの代わりに障子を付けたと思えばいいかな。カーテンは洗ったり替えたり手入れが大変だけど、障子は紙を貼り替えるだけ。年を経るほど桟がいい色になる。何より、カーテンほど場所を取らないにので、超狭小住宅にはぴったり。
収納の扉もふすまや障子にしてもらって、和風な感じの雰囲気が良く出せたと思っている。上の写真の右側の窓の障子紙は、わざと半分しか貼らずに植え込みが見えるようになっている。冬はこれだと寒いけど。
こういうペーパースライディングドア(ふすまや障子のことね)に囲まれた家は、外国人のお客さんには珍しいので、みんな喜んでくれる。CMの撮影をしようかという話もあったんだけど、家が狭すぎてカメラが引けないのでダメだった。
自作はできなかったけど、障子を入れて本当によかったと思っている。(ちなみに障子を入れる場合は、障子を窓から15㎝離すか防火設備の認定窓を使う必要があります。)
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