M工務店の大工さんたちが、私たちが塗った丸太を玄関前で組み立ててくれた。オークションで調達したヒノキの出節丸太は柱になり、杉の磨き丸太は半分に割って、その上に乗っている。
久しぶりに我が家にきてくれた現場監督のエンドーさんが、この柱はいったいどこの?と聞くので、えー、知らない、シールが貼ってあったけど、上に塗料塗っちゃったし…。と見せたら、「京都 北山」と書いてあるぞとびっくりしていた。
もしかして、これって銘木? うしし、やったね。
でもヒノキと言っているわりには、もうあまり香りがしない。どこかで床柱として長いこと使われていた木なんだろうか。
オークションで調達した安い材料を使っているとは思えない迫力のある玄関庇ができた。玄関の前に床柱が立っている家なんて、面白くていいじゃない。柱が太いので、狭い玄関アプローチがますます狭くなっちゃったけど、竹が邪魔だけど、でもいいのだ。茶室だって入り口はわざと狭く作るし、それはサムライが刀を脇に刺しては入れないようにするためなのよ、と外国人のお客たちには説明しよう。
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