2010-04-19

仮住まいへの引っ越し

仮住まいに持って行くのは、荷物の半分でいい。季節はちょうど春から秋だし、冬物は全部封印して、工務店さんの倉庫に預かってもらうのだ。この際身辺整理をしよう。「捨てる技術」だって「超整理法」だって読んだことがある。{読んでいると言ったら同僚に笑われたけど) あの本に書いてあったことを思い出して身軽になれば、引っ越しなんて楽勝だ!とは思っていたんだけど…。
引っ越しというのは、どんなに小さなものでも大変だということがよくわかった。9月末にもう1回する時には、もっとうまくできると思うけれどもね!(めげていない)

引っ越し業者数社から最安値だったので選んだハート引越センターは、いいチームワークで、丁寧に家具の梱包をしてくれてとても良かった。引っ越し会社の良しあしは、会社では無くどんな人が来てくれるかで決まると思うけれど、私たちを担当してくれたリーダーは、若くて小柄なのに見事なリーダーシップと技術を持っていた。次もこんな人が来てくれるといいなあ。




うちから歩いて5分の所にある仮住まいは、風呂なしサバイバル生活か!?と覚悟は決めていたけれど、その後ガス屋さんに見てもらって、風呂ガマは何とか使えることがわかった。よかった! 風呂ガマは1983年製造だそうで、通常は7-10年で取り換える設備がナント30年ものだ。ガス屋さんには「しっかりした作りなので大丈夫とは思いますが、念のためお風呂に入る時は窓を開けたままにしておいてくださいね、くらっときたら一酸化炭素中毒はもう半分くらい進んでいますので、倒れたらもう生き返れませんからね」などと言われて、面白がっている場合じゃないんだけど、へーそうなんだと面白かった。昭和フィフティーズの風呂ガマさん、これから半年よろしくね。

だけどこれでお風呂に毎日入れる生活が手に入ったと喜ぶには早かった。他にも風呂場の排水溝は詰まっているし、トイレは水が洩るし、ウオッシュレット用の配管を新たにしなくてはならないしで、21世紀型の暮らしに近づけるためには、結構な手間がかかった。大家さんは店子はもう不要と思っていた部屋に「不良建築の家に住めなくなったかわいそうな人たちを、ちょっと置いてあげる」といったスタンスなので、お気の毒ねえ、もうちょっとの我慢よ、と同情はしてくれるけど修理にはノータッチ。まあ仕方ないよね。

このアパートは基本的に一人暮らし用に作られているから、キッチンなんて本当に小さくて、夫愛用の大量の鍋をシンク下に詰めたらそれでもう一杯。二人分の最低限の食器は本棚に並べて、仕事用に使っていた小さなテーブルで食事をしている。引越し完了時には部屋の真ん中に荷物が山積みになって座る場所もないし、
引っ越した夜は段ボールによりかかって立って寝るのかと思ったくらいだったけど、今はキッチンも何とか稼働してそのコンパクトさが今は面白いし便利に感じて、この暮らしで充分じゃないのと思ったりして。

この小さな仮住まいのアパートに、いかに工夫して住むかってことに集中してしまって、新居のことがなんだかおろそかになってしまっているのがちょっと怖い。だいたい、契約以来、工務店のM社長とはやり取りしているけれど、Y設計師からは「設計料の振り込みありがとうございました」以外、何の連絡もないのだ。まだまだこれからY設計師にはお金を払う契約になっているんだけど、アナタは今どこで何をしてくれているのでしょうか??? 
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