せっかく 見晴らしのいいマンションに住めることになったのに
10ヶ月で東京のあの谷底の超狭小住宅に戻るとは。
北に日光連山、南に茨城 との 県境の山々が見えるこの景色。 なんと 名残惜しいことか。
最近は時間が遅くなったので、日の出のは毎朝見ているけれど、月の出は見たことがない。
今年の中秋の名月(8月31日の スーパームーン)は、マンションの他のベランダから聞こえた「わあ」 という声に気づいて外を見たら、ちょっと見上げる位置にもうドカンと上がっていた。
遮る物がない那須塩原の市外に浮かぶ月はとても大きく見えた。
その次の満月の日は東京に戻っていたので、渋谷のスクランブル交差点から見上げたビルの間にあった。とても小さかった。
そしていよいよ 10月29日の満月。
この日はホテルエピナール那須に泊まっていたので、気がついたら上空にあった。
この時の月の出は17時近くとネットで調べていたので、 翌日の十六夜の月の出を見ようと、
17時ごろからベランダと部屋をウロウロ。
なかなか出ないので変だなぁとネットで検索したらなんと、
月の出は毎日50分ずつ遅くなるんだそうだ。
しかもちょうど出るころに話が長いお客さん( つまり 年配女性) から電話がかかってきて、
やっと終わって外を見たら あら残念。もうだいぶ 上がっていた。
そして満を持して 17日目の月。
この日は18時12分の月の出。ベランダに出て、東の方向に目を凝らしたら、
山のちょっと上に薄ぼんやりと オレンジのいびつな丸が浮かんでいるではないか。
それがちょっとずつちょっとずつ、明るく なって位置が上がる。
最近聞いた 小説で知ったんだけど、月は2分で月1個分 移動する そうだ。
(「月の立つ林で」青山美智子著より240325)
ああ、もう1年ぐらいここにいたかったなあ。
2年目の四季折々は、もっとうまく過ごせたのに。
春になったら ベランダにゴーヤをたくさん植えて 夏の日差しを遮ろう。
東京の家では育たなかった野菜や ハーブの種をいっぱい まいて、 ベランダ園芸を楽しもう。
那須塩原からたくさん出ている無料のシャトルバスに乗って、日帰りの温泉に行こう。
アウトレットにも行こう などなど。
夏だけちょっと涼しい場所に住む楽しみを覚えたので、次の候補地はどこだろうと 折々考えている。
軽井沢より 那須塩原 はずっと 安い はず。
伊豆高原もコロナが始まった頃に 丘の上のリゾートマンションホテルに泊まったけど、
山から海に抜ける風がとても気持ちが良かった。
函館 はもう何度も行ったけど、暮らすとなると、 そうそう 景色のいいキッチン付きの部屋はなさそうだ。
考え始めるときりがない。
おかげで ボーっとする時間が増えて、書類のタイトルを間違えたり 入力を間違えたり…。
最近困った状態になっている。
もう事務作業は無理かな。