2021-01-26

生き方 死に方 看取り方 いろいろー最近読んだ本

自分の時にハッキリ思い出せるように、
親の死に様を文章にしようと張り切っていたんだけど…。

この本を読んでその気持ちが萎えてしまった。


「逝かない身体―ALS的日常を生きる」
 川口 有美子 (著)

ALS(筋委縮性側策硬化症)のお母さんを
看取った娘が著者だけれど、
あまりの献身ぶりに私は呆然とした。

お母さんの発病でロンドンでの暮らしをやめ、
子供たちと帰国し、旦那さんとは離婚し。

私には、お母さんのために自分の生活と家族を
なげうったとしか思えなかった。

私の看取りの記録には、そんな献身の態度や気持ちは全く出てこない。
自分では納得しているけれど、世間様に責められるかななんて。
気弱になってしまった。

その気持ちを鎮めたいと読んでみたのが、
「放蕩記」 村山 由佳 (著)

愛せない母への畏怖と反発を描いて
多くの共感を得た本と聞いていたので。

私と同じような娘の話で、気持ちが慰められるかなと思ったのだ。

途中はうんざりしながらも、同感しながら読んでいた。
でも、最後が違ったなぁ。
私はこんな風にはなれなかった。


そして気分を変えようと読んだのがこれ。
「ゼロで死ね」ビル・パーキンス (著)


これは共感できた。

45歳から60歳のある時期を過ぎたら、
貯金なんかしないで人生の想い出づくりのために
稼いだお金を使おうと繰り返し説く本です。
(結論はタイトルの一つだけ)

やっと最後のほうに出てくるノウハウは、
・まずは自分の寿命の残りを想定し
・毎年必要になる生活費を設定
・その掛け算の70%があればいい
という話だ。

そして死ぬ時には貯金がきっちり0になっているように。

きっちりはなかなか難しいだろうけど、
長生きすればするほど体は動かなくなる。
使いたくても使えるお金は減るのだ。

想定より長く生きても、今の日本なら死ぬまで年金がある。
介護保険も一応ある。
だから、飢え死にっていうことはないはず。
歳を取れば、食べられる量も減るし。

さあ今のうちにお金を使おう!
とちょっぴり嬉しくなった。
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