2010-08-26

無断熱時代の熱帯夜対策グッズ

西向きの窓がやたら多かった元の家は、夏は灼熱地獄と化した。西向きの階段を熱気が這い上って、3階の寝室はまるでコタツの中のようだった。夜になっても部屋の中から壁に手をかざすと、もわーと暖かかったよ。西日でチリチリに焦げた外壁の熱がそのまま伝わっているようだった。断熱材なんて入っていないんだろうなあと思っていた。解体途中に見たら、ちゃんと入っていたけどね。グラスファイバーが柱と柱の間にさっくりと。

それでも3階で寝るしかなかったので…
1.天井にはシーリングファンをつけて寝室全体に風を送り、

2.フトンには空調シーツを敷いて、体の下を風が通るようにし、

3.さらに竹シーツを空調シーツに重ねていた。


竹シーツは寝入りばなはヒンヤリしていてとても気持ちがいいんだけど、暑すぎる夜は体温と室温で竹すら温まってしまう。そこで竹シーツの下から空調シーツの風を送って、竹シーツを冷やしながら寝ていたのだ。

すごいでしょう? ここまでしても微断熱の超狭小住宅の3Fで寝るのは本当に大変だったよ。

今の仮住まいの西向きのアパートは、午後日が暮れるまでは西日が暑くて大変だけど、夜はけっこう風が通るので、クーラー無しで寝ている。竹シーツはとても重くてあげおろしが大変なので、この夏使っているのは空調シーツだけだ。それでも十分なのに我ながら驚きだ。

暑い寝室にあんなに何年も苦しんだのに、突然熱帯夜OKの体質になったんだろうか? いやいや違う、やっぱり部屋の構造が違うからだと思う。
今の仮住まいのアパートは、壁に大した断熱はしていないんだろうけど、上の階と下の階が空き家なので、それがちょうどいい空気の断熱層になっていると思うのだ。

今度の家はどうなるかなあ。 屋根に80ミリ、さらに天井にも30ミリと、トップランナー基準以上の断熱材(ネオマフォーム)を入れてもらっているけど、日中現場に行くと、やっぱり3Fが一番暑い。まだ何の覆いもしていない、開け放しの窓からの日射のせいだと信じているけれど。

ちょっと残念なのは、前の家の夏の室温の記録を取っていなかったこと。Y建築士の提案で室温を記録し始めたのは冬になってからで、 朝起きたら1Fが8度だったみたいな、凍えるような寒さの記録ならたくさんあるのになあ。

ちなみに、今の仮住まいアパートは夜でも天井付近が32度、床が30度、洗面所が32度と、30度を下ることはめったにない。こんな環境でも人間って生きていけるように順応するのね。

にほんブログ村 住まいブログ 狭小住宅へ←いつも家づくりの諸先輩がたのブログ、興味深く読んでるけど断熱材ガイナの記事は、なるほど!でした。 施工後3階の断熱が不十分だったら検討しようと思っておりまする。
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