2009-10-17

天空率をぎりぎり使った設計プラン決定

うちは15坪の台形の敷地で、建ペイ率は60% 容積率は400%だ。そこに高度斜線や天空率が絡んできて、建てられるのは北側の屋根がちょっと削れた3階建てまでの家だ。地下室を作る提案も色々な所からもらったけど、隣地が高くなっているのでこれ以上地面を堀り下げるのはなんだか怖いし、予算も無いので、必然的に地上のみの木造3階建てとなった。

こんな小さな敷地での設計は、家を敷地のどっち側に寄せるかと、玄関をどこにして、階段をどう配置するかでだいたい決まってしまう。階段が家の3分の1くらいになっちゃって(マジで)、残りに暮らすって感じ。

2009-07-20

設計士探し顛末2 Y建築士に決定

7人の建築士に会い、3人に絞り込み、コンペで3-5万円で基本設計をしてくれないかと依頼し、結局そんな金額では基本設計はできないと言ったY氏に、基本設計をしてもらうこと無しに決定した。(他の二人には基本設計をしてもらった)

面白かったのは大学でも教えている某建築士先生の自宅かな。(うちと同じくらいの敷地の狭小住宅だった)外壁は鉄板をカーブさせて球形に作ってあって、そこにNASAで使っている遮熱塗料を塗っているので、夏も鉄板が暑くならないんだそうだ。でも天窓がたくさんあるスキップフロアの家はけっこう暮らしにくそうだった。同席してくれた奥さんがぽろっと言う「夏は暑い」とか「階段が多くて住みにくい」という言葉にホンネを見たなあ。本当にクールでカッコいい家だったけどね。植栽が少ないし、キッチンにこだわりが無さそうだなあと見て取れたのも非決定の理由だった。
その先生からは地下室を寝室にする鉄筋コンクリート作りの設計で3000万円の提案をもらった。とっても面白い物が出来そうだったけどね。賞を取る家より、暮らしやすい家に住みたいのよね、私は…。

設計をお願いすることにしたY氏とは1回目に会った時に、3時から5時半まで2時間半も穏やかにミーティングをした。最初はもたもたした感じで、即刻NGかと思ったけれど、喋っているうちにいい人なんだなあと思えてきた。(この長時間ミーティングはその後も毎回続くのだった)
建築家コンペサイトから仕事を取ることがけっこう多いみたいなのも、送付資料のプレゼンテーションがいいのとこの人柄のせいだろうか。
工法や素材に関してはどんなものでも対応可能という感じで、特にこれといった主張が無い。(これもY氏のひとつの特徴だ。)でも今まで手がけた中で、ルーフバルコニーで排水を屋根の外に出せるように工夫した話など聞くと、細かいところもよく考えるんだなあと思えた。でもどう工夫したんですか?と突っ込んで聞かないと理由を話してくれないんだけどね。人徳というべきか、そこで損しているというべきか。

某社で人事担当をしている夫がY氏がいいと思った理由。
・独立した理由が「ひとりひとりのお客さんに時間をかけたかった」という点
・DINKS(奥さんが法律の先生)で週に3回ご飯を作る(料理好き夫の好感度ぐんとアップ!)
・自分の価値観を押し付けないで顧客志向
・志望動機が自分が建てたい家に似ているからと思ったという点
・夏でもエアコンなし過ごせる。熱い空気を上に逃して、南北の風の通り道を作るという点
・国土交通省の補助金対象となるような強度がある家を今まで作っているという点
・コスト意識がある
・誠実な人柄

さて、この好印象が、丁々発止のやり取りが今後行われる中で、いつまで続くでしょうか!?

一級建築士、登録数は29万人で実働10万人とか言われているけれど、それでも全国にあるコンビニの数4万軒よりもずっと多い数だ。近所を見渡しても、新築している家の数がコンビニの数より数倍多いとも思えず、仕事を取るのは大変だろうなあと推察いたします。(まあ私だってフリーランスだし似たようなものですが)そんな中で取った私たちとの家作りというこの仕事、どんな風にY氏が回していくのか、興味深く拝見させていただきます。

↓建築家に関する本

2009-07-09

セルロースファイバーはゴキブリ除けになるか

ゴキブリ、出ないにこしたことは無いので 、セルロースファイバーがゴキブリ除けになるのだろうかというのは、私の関心事のひとつだった。過去形で言っているのは、結局家は外断熱にして内断熱材のセルロースファイバーは使わないことになったので。
家を大掛かりにリフォームし、セルロースファイバーを断熱材に使ったというDr.Sに仕事で会う機会があったので聞いたら、まったく出なくなったわけではないと言っていた。なあんだ。




じゃあゴキブリ除けの効果ってのはどれくらいなんだろう…とネットで検索すると、ゴキブリ除けを売りにし、その理由はあいまいか又は根拠なく言っている施工業者のウエブが多く出てくるけど、
中にアメリカの文献を引用しているところがあったので覚え書き。
http://www.hmi-japan.com/seinou.html
そのアメリカの文献はこちら↓ 日本で売られているセルロースファイバーがこれと同じものかは不明なので、この通りの効果が出るのかは分からないんだけどね。 
http://www.i-p-p.com/pdf/MSDS_InCidePC.pdf
ホウ酸にも色々仕様があるのかな。

ゴキちゃんには最近よく遭遇する。昨日は開けてびっくり郵便ポストの中に居た。ベランダでダンボールコンポストをしているので、虫に来るなって言うほうが無理なんだけどね。段ボールコンポストは冬でも30度くらいになる。一度冬の寒い日に段ボールコンポストを覆っているビニール(保温のため)をはずしたら、段ボールの真上に大っきなゴキブリがじーとしていて、びっくり仰天したことがある。あんな大きなゴキブリ、冬は死に絶えるんだと思っていたけれど、ダンボールコンポストで暖を取っていたのね。

↓コンポスト

2009-03-21

設計士探し顛末1 建築家紹介サービスに応募

設計士との出会いサイトにサービス申し込みのメールを送る。
建築計画について詳しく書かなくてはならないし、応募があったら絶対に返事をして、断るときには資料を返却しろとかいろいろうるさいんだけど、どんな家を建てたいかについてのこちらの考えを整理するいい機会になった。
そうしたら来るわ来るわの29社。皆さん立派なプレゼン資料をどっさり送ってくださる。中には外観から敷地を判断し、簡単な設計プランを書いて送って来たところもあった。
この中から資料を読み込んで判断して7社をまず落とし、5社に丸を付け、残りの17社が保留になっている。丸をつけた5社からまず会って、いいところがなければ保留の17社からまた探そうと思う。
設計士さんたちに言いたいけど、プレゼン資料の作り方は大切です。結局資料が一番いいところに決めたものね。「いい」というのは立派という意味ではなくて、その人がどんな作品を作る人なのかがよく分かる内容であることですね。あと、うちと同じような超狭小地を手掛けているかどうかも重要なポイントと考えた。作品集に敷地面積が出ていなかったり、どんな建築条件の所に設計したのかわかりづらい資料の設計士にはあまり好感は持てなかったです。
プレゼンで資料がいかに大切かはこの本(訳者は私)でも詳しいので参考に読んでみてね! 資料作りのお手伝いもいたしますよ。私の本業なので。

しかし、こんなに応募していただくとは、ありがたいけど大変だ。読み込んで返事をするのにかかる時間も膨大だった。
ちなみにこのサービスの申し込みは、施主側は無料です。建築家はプロフィールを送るのにサイト運営者に4000円払うんだって。29通応募があったってことは、サイト運営者の売り上げはうちの応募だけで12万円弱ってことか。いいビジネスモデルだなあ。私もやろうかなあ。

2009-03-20

化学物質は使わない無添加住宅

今日は無添加住宅の内覧会に行ってきた。炭化コルクの断熱材や、漆喰の壁、無垢のウッドフロアなどを見る。山本さんかぶれの私は断熱材はセルロースファイバーがいいと思うけど、漆喰の壁や天然木の床はいい感じ。


関西から来ていた社長で下の本の著者の秋田さんの会社の人とは面白く話できたけど、東京の代理店Fの社員はあまりにアホだった。無添加住宅の思想に共感できても、ビルダーがここでは不安だなあ。

無添加住宅、なにもかも自然素材で、化学物質を一切使っていないというのがコンセプト。うちはアレルギーの子供がいるわけでも、自然素材なら多少寒くても平気ってわけでもないので、ここまでしなくてもいいかと思ってしまった。都会でこういう家に住むなら田舎の古民家にでも住めばいいのではないだろうか…。
でも本は読み物としてとっても面白いよ!